「お前たちは大切な家族だよ、刹那」
 そう言って、目の前の男は笑う。
 頭を掻き混ぜてくるてのひらは、俺にとって不快なものでしかない。
 俺に触れるな。
 反射的に叩き落せば、そいつは眉尻を下げて今度は苦笑してみせた。
「…少なくとも、俺にとっちゃ…な」
 なんて甘ったるい言葉。
 真に受ける馬鹿が、何処に居る。
 信じてはいけない。
 受け入れてはいけない。


 もしその言葉が本当なら、俺はいつかきっとお前を殺してしまう。






ひろしの刷り込みは凄いんだよって話(えええええ)

2008.02.16